買取った品物は全部売れるわけじゃない!リサイクルショップ店長暴露

買取った品物は全部売れるわけじゃない!リサイクルショップ店長暴露

買取った品物は全部売れるわけじゃない!リサイクルショップ店長暴露

さてちょっと更新の間が空いてしまいましたがどうも出張型リサイクルショップ店長です。


今回もちょっとしたリサイクルショップの裏話なんかを書いていこうと思いますが今回のテーマは「買取&引取りした商品は全部売れて丸儲けではない」という話をしていこうと思います。


これからリサイクルショップを始めようと思っている方や、「リサイクルショップなんてくそだ!足元見やがって!」みたいに思っている素人さんに現実をお知らせします。



なんで売れない物を引取しているのか?


現状自分の店では明らかに売れない品物は仕入れないのでだいぶ数字的に廃棄率は低く抑えていますが、大手の大規模店などだと、そうもいかないことが多い。


というかゴミも無料で引きとらざるを得ないの現場の現実です。


買取り品を持ち込んできたお客さんに「これゴミなんで持ち帰ってください」なんて言ったらその後の悪評や口コミに影響してしまいますから極力そんなことはしないようにするのが普通です。


ちょっと話がそれますが、そんな感じで現場は査定しますので持ち込みで買取り品を断られるって特殊事情が無ければ相当なゴミを持ち込んだと考えるのが妥当です。


「あのリサイクルショップ俺の物をゴミ扱いしやがって!」みたいに憤慨している人、相当世間の常識というか感覚からずれていると自覚した方がいいです。


実際接客しててそう思うこと多かったし。


本題に戻ります。



パレートの法則がわかりやすいので例に。


前述したように、基本的に持ち込まれた品物は基本的に最低でも無料で引き取りというのが一般的なリサイクルショップのスタンスです。


  • 法律で取引が禁止されている
  • 所持に免許が必要
  • 壊れていて使えない


などのようなことが無ければふつう無料で引き取りをしてくれます。


ただ、ベットのように中古品の人気が無く廃棄に大金が必要な品物は例外的に引取り不可となることがあります。
(ここについてはほかの記事読んでね♪)


そんな感じで買取りとか引取していくと


  • 上位2割の仕入れが利益を生んで
  • 中位6割の商品が可もなく不可もなく
  • 下位2割の商品が足を引っ張る


という状況が発生します。


具体的に言うと下位2割の製品は自腹切って捨てています。


割合はその店舗などによって異なるでしょうが概ね全国のリサイクルショップの平均値を取れば上記のようなパレートの法則に近い数字に落ち着くでしょう。



リサイクルショップ経営は廃棄率との闘い。


そのような状況なので


「無料で引き取って〇〇〇円で売るなんてボッタくり!」


みたいなこと言っているド素人さんが言っていることは間違っているという事です。


無料で引き取ったものは


「一応売ってみるけどどうせ廃棄になるから代わりに捨てますよ~」


位のスタンスでいます。


現在では、フリマアプリなんかも浸透していますからわざわざリサイクルショップに持ち込んで買取依頼してくる品なんてゴミかそうでないかのはざまにあるような品物が大半です。


しかも上記のような頭悪いこと言ってくる人も多くいます。残念ながら。


リサイクルショップを経営する側からみると経営環境はどんどん厳しくなるでしょう。
ゴミ持ってくる人増えますから。


「リサイクルショップなんて現在では要らない業種ナンバーワンだ!」


みたいなことう言っている方がいますが、あながち間違っていなくて今後どんどん淘汰されていく斜陽産業であるのは間違いないでしょう。


これからリサいる業界で成功するためには今まで以上の発想の転換や新技術の導入などは必須になっていくでしょうね。